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2017年 05月 06日
京都国立博物館開館120年記念の特別展の春の展示「海北友松」を見ました。
今日は大雨の予報が出ていたので、列に並ぶ時間が短くてすむように開館前の9:10に着きましたが、すでにこの行列。 9:30 開館です。平成知新館(新館)へ案内され、エントランスでまた列をつくります。 第1章では、狩野永徳、探幽の作品も共に展示されています。狩野派の技法を踏襲した友松の作品群の中に、中院道勝作の「源氏物語絵詞」があって「やどりき」「あずまや」「ゆめのうきはし」などの巻名が見えました。友松は絵と奥書を記したとの解説でしたが、所蔵大学図書館のサイトで見ると絵は欠けています。道理で・・・。 第2章「交流の軌跡」では「歴代年賦景勝公」を興味深く(印が付されてイマス)読みました。米沢藩初代藩主上杉景勝の自宅に招かれた、秀吉の土産の中に友松の屏風が含まれていたことが記されていて、晩年の友松が天下人秀吉の目にとまっていたことが分ります。 (※ わたしのメモ「天正二年初秋候也足子御屏風一隻」) お茶の稽古では和物茶入の代表格として習った「瀬戸肩衝」の本物を見ました。銘は「真如堂」、友松の心通わせる友のひとり、真如堂の僧で茶人の東陽坊長盛が所蔵していた茶入で、「きっかりした肩が唐物茶入を意識している」というキャプションがありました。 第3章以降は、妙心寺依頼の金碧屏風「琴棋書画図屏風」や、「友松寺」といわれるほどに、多くの友松作品を蔵する建仁寺の「雲竜図」「竹林の七賢人」「山水図」などを見ました。 「雲竜図」は全8幅。左「吽形の龍」の画面が、右「阿形の龍」の画面より幅広なのは、建仁寺大方丈で見ていたので納得です。 妙心寺は、友松最晩年の主たる活動場でした。 第7章の展示は、妙心寺屏風とも呼ばれる丈高の屏風3双。その中の1つが、6曲1双屏風「花卉図屏風」です。右隻の大輪の牡丹、左隻の白梅が金地に映えてとても華やかで豪華な屏風です。 この展覧会の準備中でしょうか、3双の屏風に関する妙心寺宛ての受領書「屏風画料請取状」が、妙心寺で見つかり、公開されています。 「銀子二貫並びに銀子二十枚 七夕 友松 印」格安で納められたようです。 第8章は、真っ暗に近い龍の部屋でした。真正面から睨みつけている北野天満宮の「雲龍図屏風」は、今にも動き出しそうで、気分悪くなるほどの迫力でした。大嵐はこんな龍が巻き起こすのかもしれません。キャプションは展示室入口の壁面に掛けられていました。 米国ネルソンアトキンス美術館から60年ぶりの里帰りが話題になりったこの屏風は、等伯の「松林図屏風」に並び評される名品だとか。 早春の夜明けにおぼろ月が川面を優しく照らすその左隻のほとんどが空白で、余白が生み出す情景の果てないことを想いました。 織田信長より1年早い1533年、近江浅井家の武将の家に生まれた友松は、1615年大坂夏の陣の直後に亡くなりました。没後に息子友雪が描いた「海北友松夫婦像」のくつろいだ様子に、階級や名声にとらわれない友松がよく表れています。掛物仕立ての夫婦の肖像は第2章のはじめに展示されていました。 そうそう、ずっと閉まったままだと思っていた博物館の正門(西側)が使えるようになったそうです。入館時は団体客に限られますが、退館時はだれでもOKです。秋にはそうしよう。
by mimosa2nd
| 2017-05-06 21:49
| 観ること
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