7人で七事式の内のひとつの
雪月花の式をしました。
七事式の基本は花月ですが、「花月100回おぼろ月」と言われるほどに、式の進行には様々なパターンがあります。
今日は、その席毎によって変わる亭主と正客の座変りを学びました。
式の途中で席が変わっても、終わりには亭主と正客は元の席に戻ります。亭主には建水や菓子器などを水屋に引き、終いの挨拶をすること、正客には亭主から預かった折据や菓子器を亭主に返すことなど、決まった仕事があるからです。
亭主と正客ふたりともに動く時は、他の人も巻き込み複雑になるので、みな其々に自分の動線をしっかり把握していなければなりません。今日の座変りもスムーズからは遠かった。
「雪月花」の席中で引く札の「雪」は菓子、「月」は茶、「花」は点前で、一人が三つの役を終えたら式は終わりですが、三つの役はまんべんなく回るよりも偏ることが多いようです。わたしの隣の人は、「花」を3回引いた上に「終い花」まで引いて、働きづめのシンデレラのような席になりました。
わたしにもイレギュラー場面がありました。
「3つ揃って上り」の人が出たあと、「終い花」が点てた茶にわたしが「月」を引きました。
それまでの「花」の替札は、席中に戻ってから折据に入れましたが、「終い花」の替え札は居前で折据えに入れられています。わたしは茶碗を左掌に乗せ、同時に右手に折据を持って自席に戻りました。
裏千家の紋の銀杏の焼き印がある「ふのやき」に「黒砂糖かな味噌かな」の声あり。(わたしは雪を引かず)
(株)ミリエームHPより