1916年12月9日に亡くなって今日がちょうど100年目。NHK「おはよう日本」に漱石のアンドロイドが登場しました。
「ご無沙汰ですね。ほぼ100年ぶりというところでしょうか」ご本人のアンドロイドも作られた阪大の石黒浩教授の研究室と、漱石が学んだ漢学塾の流れをくむ二松學舍大の共同制作です。
「漱石先生」が喋べれるのは
3日の学会でお会いした木の実ナナさんチックな二松学舎の女性教授から聞いていたけれど、見てびっくり。喋って笑って握手する「漱石」に釘付けになりました。
弟子たちが作ったデスマスク、残されていた身体測定の数値と着用のフロックコートから「体」を、漱石の話し方などを記した古い文章と、漱石の孫の夏目房之介さんの音声から「声」が再生されました。
弟子たちが記した「呵呵と大笑いした」「にやにや苦笑した」を元に微笑む漱石がプログラムされて、これまであまり馴染みのなかった笑顔も見せてくれました。ずっと前に見た
米朝さんのアンドロイドにはなかった新技ですが、開発した研究生が言っていた「初期に感じた気持ち悪さ」をなんとなく想いました。
現在、簡単な会話と「
夢十夜」の一部がプログラムされていて、中学生と高校生約120名を前に「漱石先生」の朗読と解説が行われました。ネットのその画像はテレビで見たよりもずっと若々しくて、40代の漱石先生ならこんな感じだったのではと思いました。
漱石の画像でよく知られているのが、ソファの背もたれに右手をついたもの。外国人の著名な研究者のポーズにそっくりだそうです。哲学者だったか、文学者だったか・・・?
「漱石の憧れの人だった可能性」がと、さっき聞いた名前がもう思い出せません。